二重のカウンセリングで気をつけたい3つのこと

細い糸を使って二重を作ったり二重の幅を広げる、埋没式二重術(埋没法)は最近ではアイプチやアイテープなどと同じくらいメジャーになってきた印象があります。アイプチなどでまぶたが真っ赤にかぶれてしまっているのを見ると、確かに少しの勇気とダウンタイムで埋没法の治療を受けてストレスフリーになることができるのは良い選択肢だと思います。

そんな埋没法を受けよう!と決意した人の中には、美容外科に行くのは初めてという人も多いのではないでしょうか。お手軽とはいえ医療機関で手術を受けるわけですから緊張感も強いと思います。今回はそういった緊張する環境の中でカウンセリングを受けるとき、気をつけなければならない3つのポイントについて書いてみたいと思います。

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治療内容とリスクの正しい判断はできていますか?

埋没法とひとまとめに言っても、色々な種類があります。結ぶ糸の素材や本数が違ったり、糸を固定する場所が違ったり、とバリエーションが豊富です。まずは自分にとって本当に必要な治療が何かを確認しましょう。また、よく起きるリスクについての理解も必要です。

素材について

埋没方で使う糸はナイロンという溶けないものを使うのが一般的です。最近ではポリプロピレンという心臓血管外科手術で使用されている糸を採用しているクリニックもあります。ポリプロピレンの方が少しだけ柔らかく吸水性が低いために良い素材のように見えますが、耐久性はナイロンの方が優れており、どちらであっても大差ない治療結果です。心臓血管外科で使っているから何となくすごくて安心というイメージと金額のバランスで決めると良いと思います。

素材でポイントになってくるのは糸よりも針です。糸と針が一体型になっている場合と、糸と針が別になっている場合があるのですが、一体型の方が針が細くて内出血や腫れが少なくなります。糸と針が別になっている場合にはどうしても組織を傷つける部分が増えますので、できれば糸と針が一体型になっている素材で治療を受けたいですね。

糸の本数について

基本は2本の糸を使って二重を作ります。一般の型が言うところの「2点どめ」と呼ばれるものです。まぶたの状況によっては1本の糸だけでとめる「1点どめ」や3本の糸を使用する「3点どめ」などもありますが、多くの場合には2点どめで行われています。1点どめはラインがくっきり出なかったり、二重が取れやすくなる可能性がありますのであまり選ばれません。3点どめはまぶたが厚かったり幅が広いなど、取れやすい要素が多くある場合に検討されます。

糸を固定する場所について

瞼板(けんばん)と呼ばれるまぶたのカバーに糸を留める瞼板法と、挙筋(きょきん)と呼ばれる目を開閉する筋肉に糸を留める挙筋法の2つがあります。瞼板法は腫れが少なくリスクも少ないので一般的に選ばれる場合が多いですが、糸の結び目を裏側にして目立たなくさせるなどの特殊なメニューでは挙筋法が使われる場合があります。挙筋法は筋肉に少なからずダメージを与えるため将来的に眼瞼下垂(目が開けにくくなる)を起こしたり、糸が取れやすかったりしますので注意が必要です。

リスクについて

腫れや内出血は出るものです。運が良かった場合にはほとんど出ない場合もありますが、基本的には出るものとして予定を立てておく必要があります。それ以外にも感染や左右差、結び目の問題などいくつかのリスクがありますのでカウンセリングの時に確認してみてください。

リスク説明をしっかりと行ってくれない医師は、治療後の対応もあまり親身になってくれない場合が多いですので、治療後のサポートに不安を感じる場合には複数のクリニックでカウンセリングを受けることをお勧めします。

金額は適正ですか?

埋没法による二重術の標準的な金額は10万円前後です。クリニックの考え方や立地、高級感などによってはもう少し高いクリニックも少なくありません。

価格表と見積もりが大きく違う

広告では5万円くらいだったのに、実際に行ってみると15万円以上の見積もりが提示されるなど、広告やホームページ(HP)での金額が安くても、カウンセリングに行ってみると高額の見積もりを提示されたという話は少なくありません。HPでの価格表に乗っていないメニューやオプションを勧めてくるクリニックには注意が必要です。また、3点どめ、4点どめなどは限られた一部の人に適応がある治療方法ですので、そういった特殊な治療を勧められた場合には別なクリニックでカウンセリングを受けてみることを勧めます。

糸の留め方の計算方法

また、「1本の糸を使う=1点とめる」ではない場合があります。1本の糸を使ってまぶたの裏側から表面側にV字型に固定するのが一般的なので、V字型に止めた場合には1本の糸を使うとまぶたの表面に2ヶ所の針穴ができることになります。この1つのV字型を1本の糸だから1点と数えるクリニックと、表面の針穴の数で2点と数えるクリニックがありますので、1点どめの定義がどうなっているのか確認してみてください。多くのクリニックでは1本の糸=1点どめと計算していますので、これを2点どめと計算するクリニックには注意が必要です。

自分の中では2点どめで治療を受けたはずなのに、一般的な考え方では1点どめだったという勘違いが起きたり、4点どめだから高い治療費を支払ったはずなのに、他のクリニックの2点どめと同じ内容だったから損をしてしまったなどの残念な状況になってしまうのは絶対に避けなければなりません。

そのオプション、本当に必要ですか?

クリニックによって麻酔のオプション、少しだけ皮膚を切る、脂肪を取る、術後の腫れを少なくする飲み薬や塗り薬を使うなど、いろいろなオプションがあります。果たしてそれらのオプションは本当に必要なのでしょうか?

細い局所麻酔針

標準的な針の細さは30G前後ですが、オプションでつける針は33から34Gの場合が多く、痛みが半分程度になると言われています。若い方を中心として局所麻酔が不安ですという声は多いですので、細い局所麻酔の針を使用することにはメリットがあります。少しでも痛みに対して不安がある方はつけておいた法が良いオプションでしょう。クリニックによっては標準で細い針をつけているところもありますので確認してみると良いと思います。

笑気麻酔

笑気(しょうき)という麻酔ガスを吸って痛みを和らげる方法です。上手に使うとリラックスして治療を受けられますので、治療に不安がある方や痛みの不安がある方にはお勧めできるオプションです。笑気の効果を高めるには吸い方にコツが必要なので、医師の指示に従うとより効果的に使用することができます。

皮膚を切る

少しだけ皮膚を切ってラインが固定しやすくするというオプションがあります。皮膚の下の筋肉まで少し取ってあげることで確かにラインがくっきり出やすくなる可能性はありますが、糸だけでもじゅうぶんラインはしっかり出る場合が多いです。また切ることで傷が目立つ場合もあるので注意が必要です。

脂肪を取る

縫わない(=抜糸が必要ない)程度の小さな傷から取り出せる脂肪の量は多くなく、変化としてはほんのわずかです。脂肪をしっかりと取らなければいけない人というのは元々が埋没法で治療を行うことが難しい人です。切開法なども検討してみると良いと思います。切開法であれば余分な脂肪を全部取ってスッキリさせることが可能です。

術後の腫れを少なくする薬・サプリ

腫れを少なくできる可能性があるのはステロイドだけです。数日の腫れを少し減らすためだけに強いステロイドを飲むことは体全体への負担を考えるとお勧めできません。ステロイドでも内出血を抑えることは困難です。

また、アミノ酸などで回復を早めることはできないですし、サプリメント程度のアミノ酸の量は通常のご飯だけで摂取することが可能です。豚肉・鶏肉・牛肉・まぐろ・かつおなどを主食にして数日間過ごせばサプリメント以上の効果が出ます。

キルシェクリニックができること

東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、埋没法二重術の治療を行っています。価格もできるだけチャレンジしやすいようにモニター価格で2点どめが48,000円(税別)からになっています。モニター価格で68,000円(税別)のプレミアでは細い局所麻酔針、針と糸が一体になっている材料など全てがセットになっていますので余分なオプションがなく安心です。

また、成人の方だけではなく中学生や高校生の治療も得意としております。いたずらに治療を勧めるだけではなく、必要性の有無も含めてしっかりとしたカウンセリングを行っておりますので、ぜひ保護者の方にも一緒にお越しいただきたいと思っています。

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