タトゥーを入れられる方の増加に伴って、レーザーによるタトゥー除去の相談が増えてきています。除去の方法にはレーザーで色素を飛ばす方法と切り取ってしまう方法の2通りがありますが、最初に検討するのはレーザーによる治療だと思いますので、今回はレーザーによるタトゥー治療の経過について書いてみたいと思います。レーザーによるタトゥー除去を考えているけれど、どんな治療をするのか不安という方は参考にしてみてください。
治療について
クリニックによってQスイッチヤグレーザー・Qスイッチルビーレーザー・ピコレーザーが照射できるレーザー機器で治療をしますが、一番多いのはQスイッチヤグレーザーです。体の外からレーザー光線を照射して皮膚を通過させ、タトゥーの色素が残っている部分まで到達させて色素を破壊します。
慣れている施設の場合、名刺くらいの範囲でも5分くらいで1回の治療が完了します。痛みはレーザーを照射する強さによって輪ゴムではじかれるくらいの軽いものから少し痛みを伴うものまであります。ご希望によって事前に痛み止めを内服する、麻酔クリームを塗って治療する、麻酔ガスを使用して痛みを減らすなどの方法を一緒に使う場合もあります。
治療後はヤケドのような状態になっているので、傷口を保護する軟膏を塗ってガーゼをあてるクリニックが多いですが、湿潤療法というヤケドをしたときに特殊なテープで覆ってあげて傷を早くきれいに治す治療を取り入れているクリニックもあります。
直後から１０日目くらいまで
痛みは翌日には少なくなっていますので、痛み止めが必要なのは当日の夜だけだと思います。当日夜の痛みが強い場合には積極的に痛み止めを飲むようにしてください。治療当日のアルコールや激しい運動は厳禁です。シャワーを浴びるときには濡らさないように注意してあげてください。
ガーゼによる保護の場合でも湿潤療法の場合でも、浸出液が染み出てこなくなるまで保護を続けてあげます。激しい運動やサウナ、湯船などは浸出液が出なくなるまで控えてください。また、クリニックによってはケロイドのような状態になるのを防ぐための薬を内服する場合もあります。
2週間目から1ヶ月目くらいまで
皮膚が元通りになり、破壊されたタトゥーの色素が徐々に吸収されていく時期です。数週間かけてだんだんとタトゥーの色が薄くなっていきますので焦らずに待つことが大切です。治療部位に強い日焼けをすると色素沈着を起こすことがあるので、日焼けを控えるようにしてください。それ以外は特に日常生活での注意点はありません。
次の治療のタイミング
皮膚の状態によって、2～3ヶ月あけて次回のレーザー照射を行います。短い間隔で照射するとケロイド化のリスクが高まるなど綺麗に治る可能性が下がってしまうので、照射間隔に関しては早く治すことを優先させるのか、綺麗に直すことを優先させるのかを決めて医師に相談すると良いと思います。
治療回数について
彫り方、色素の量、深さなどによって差が出ますので、自分で入れたようなタトゥーの場合だと3回くらいでほとんど分からなくなる場合もありますし、10回以上治療を行っても半分くらい残っているという場合もあります。平均6～10回でかなり目立たなくなってきますが、完全に見えなくなるのにはさらに10回前後の治療が必要な場合もあります。
まとめ
入れるのは簡単でも除去する時には時間もお金も必要になるのがタトゥーです。一番問題になってくるのは治療期間の長さですので、入れてしまって後悔している場合には早めにカウンセリングで相談して治療をスタートするのが良いと思います。値段にも大きな幅がありますので、複数のクリニックを回ることも大切です。
キルシェクリニックができること
東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、タトゥー除去を医師としての社会貢献の一環としてとらえており、できるだけ良い治療をできるだけ安い金額で提供するよう努力しています。
値段も格安で提供しており、ピコレーザーを使用して10平方センチの1年間フリーパスが68,000円（税別）、その25平方センチの場合でも1年間のフリーパスが98,000円（税別）で治療可能です。定期的に2ヶ月の間隔で照射できた場合には6回〜7回の照射が可能ですので、 1回あたりはかなりお得な金額になると思います。首都圏以外の方が遠方から新幹線でお越し頂いたとしてもトータル金額が安くなるように価格を設定しておりますので、2ヶ月に1回東京に遊びにくる感覚で通院して頂いても良いと思います。
器械は効果が高いトップハット型のQスイッチヤグレーザーを導入しており、長年タトゥーのレーザー治療を多数行ってきた経験豊富な医師が照射を担当しますので、ダメージの少なさや効果の高さはトップクラスという自負がありますので安心してお任せください。