顔の脂肪溶解注射で注意する3つのこと

最近とても流行っている顔の脂肪溶解注射。一部の商品名からBNLSと呼ばれたりもしているようです。脂肪溶解注射自体はヨーロッパを中心として以前からあったのですが、顔専用の薬剤が出てきてから、一気にメジャーになりました。最初はフェイスラインを中心とした効果がメインでしたが、最近では顔の中でもダンゴ鼻やまぶたの重たさなどを改善させたいという目的などでも使用する場合がでてきており、クリニックによってはボディにも使用しています。

効果は今までの脂肪溶解注射よりも高いと言われていますが、実際に使っていても効果の高さを感じます。ただ、効果が大きく出ている方でも脂肪吸引に近い結果まで出るケースは少ないようです。それでも注射やレーザー機器によるものの中では効果的と言えるでしょう。

植物由来の成分なのですが、医学的にどのように効果が出ているのかがはっきりとわかっていない部分もあります。ただ、ある程度の安全性が担保されている上で効果が出ているので、効果のメカニズムについては深く追求されていないというのが今の状況です。

そんなメジャーになった顔の脂肪溶解注射について、業界内部から見れば当たり前のことでも、一般の方には意外と気付かれていないことがたくさんあります。今回は気をつけなければいけないいくつかのポイントをまとめてみたいと思います。

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1.効果を出すためには脂肪吸引の知識と技術が必要

脂肪溶解注射というのは、文字通り脂肪に注射を打って溶かすというものです。脂肪の厚み、硬さ、範囲などをしっかりと把握して注射しないと効果が出ないだけではなく、不適切な部分にまで効果が及んだ結果として、たるみが強調される、ほうれい線が深くなる、左右差が目立つなどマイナスの結果を生み出すことにも繋がりますので注意が必要です。実際に脂肪溶解注射後にたるんだ、左右差が目立つなどのトラブルの相談を受けることが増えてきています。

特に顔というのは繊細な部位であり、皮膚・脂肪・筋肉などの組織が、薄い範囲の中で複雑にからまっていますので、計算して注射をしないとトラブルが起きやすくなります。ボツリヌストキシン(ボトックス)注射などでは実際に筋肉を動かしてもらってから注射することが可能ですが、脂肪は動きませんのでそうはいきません。解剖学などの医学的知識の元に、つまんだ感触と経験上の勘などで注射部位を決めていくことになります。

脂肪吸引の経験が豊富にある医師は、脂肪の厚みや深さ、その下にある骨格などを熟知しており、皮膚と脂肪をつまんだり触ったりしただけで、ある程度の治療に必要な情報を得ることができます。どの部分の脂肪を減らしたら良いか、減らしてはいけないかということについても多数の経験値がありますので、必要な部分だけに集中して効果的な注射をすることが可能です。

脂肪吸引の経験のない、もしくは乏しい医者の場合には、何となく脂肪に注射しているケースや、指導医の先生が注射しているのを見よう見まねで注射しているケースが少なからず見られます。脂肪溶解注射の注射方法の講習会をほとんど見かけたことがありませんので仕方のないことなのですが、当然ながら効果的な注射ができる可能性は低くなってしまいます。さらに注射してはいけない部分にも注射してしまい、マイナスの効果が出てしまう可能性まで上がってしまいます。

脂肪吸引の技術が高い医師ほど、脂肪溶解注射の効果を出せる傾向にある、と言えます。

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2.脂肪溶解注射は安全なものを使うべき

顔用の脂肪溶解注射は主に韓国とヨーロッパで製造されていますが、ハーブを中心とした植物由来の成分で基本的にはとても安全な薬だと考えられています。脂肪が気になるという場合にはチャレンジしやすい薬だと言えるでしょう。しかし、この安全な薬にも問題点が2つありますので、注意が必要です。

ニコチンの含まれていない日本仕様

脂肪溶解注射は何種類かあるのですが、腫れを少なくさせるためにニコチン(正確にはニコチン酸アミド)が含まれているものもあります。海外では使用が許可されている成分なのですが、日本では認められていませんので注意が必要です。正規ルートで日本に入ってきているBNLSという薬剤についてはニコチンが含まれていないと明確にアナウンスしており、日本の国旗が印刷されています。これが一番安心な商品だと言えるでしょう。他のメーカーで製造されている類似薬剤については、そのあたりについての安全性のアナウンスはあまりないようです。値段重視の場合には、メジャーではないルートで購入されたものも考えられるので、ニコチンの含有について確認してみる必要があると思います。

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危ないものが混ざっている可能性も

薬剤自体は安全性の高いものを使用していても、脂肪溶解注射の効果を高めるために脂肪溶解注射の中にいろいろなものを混ぜているクリニックがあります。混ぜている成分はステロイドだったりヒアルロン酸溶解剤だったりと様々ですが、脂肪溶解注射の純粋な効果とは言えなくなってしまいます。また、ステロイドを長期間・複数回にわたって注射していると、全身に悪影響が出る可能性も否定ができませんし、ヒアルロン酸溶解注射はハリツヤの元になっている自分自身の天然ヒアルロン酸まで溶かしてしまい老化を進めたり、アレルギー反応を強く起こすことがあります。純粋な脂肪溶解注射だけで注射してくれるかどうかを確認する必要があります。

3.範囲は適切か? 原液を使っているか?

顔用の脂肪溶解注射は濃度的にも効果が出るギリギリのものです。ですので、1本で広い範囲をカバーしようとすると効果が薄くなる、ほとんど出ないなどに繋がります。希望の変化に必要な範囲と必要量を正しく判断できているかどうかは大切なポイントです。経験上、1回のフェイスライン治療に必要な標準量は範囲によって4から8ccですので参考にされてください。これより少ない量ではほとんど変化が出ませんし、これより多い量を使用しても8CC注射した場合との差が少ないだけではなく、必要のない場所にまで薬がど届いてしまってたるみなどのデメリットが出てきてしまう可能性が高くなります。

また、これと同様に注射液を薄めて使用しているクリニックには注意が必要です。上にも書いた通りギリギリの濃度ですから、薄めると効果は期待できなくなってしまいます。ちゃんと原液で注射してくれているかを確認しておきましょう。

これらの質問に明確に答えられないクリニックは、どれだけ評判が良くても値段が安くても避けたほうが賢明です。質問内容は普通のものですので、これらの返答に困るということは何かしらの理由がある、ということだと思われます。

キルシェクリニックができること

東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、BNLSを使用した顔の脂肪溶解注射を行っています。院長は大手クリニックで長年の院長経験を持ち、脂肪吸引を最も得意な美容外科施術としているベテランDr.です。脂肪溶解注射でも効果の高さが注目され、遠方からお越し頂いてる方もたくさんいらっしゃいます。費用も1cc12,800円(税別)、10cc分まとめ買いだと98,000円(税別)とチャレンジしやすい価格設定にしています。(詳しくは公式HPのこちらへ)

もちろん使用しているのは一番大きな正規ルートで仕入れている日本仕様のBNLS、他の成分は混ぜていませんし、原液を使用していますのでご安心ください!

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