美容外科やスキンクリニックにお越しいただく患者さん、少し前までは一番若い年代が大学生くらいだったのですが、最近は2月から3月にかけて中学生や高校生のご相談が増えてきました。クリニックによっては小学生からの治療を受け付けているところもあるようです。これも時代の流れなのかもしれませんね。
その一方で、中学生くらいの患者さんの相談や治療が増えるにつれ、トラブルのケースも少なからず増えてきています。一般的な成人と中学生では体や心にいろいろな部分で違いがあります。それをしっかりと理解した上で治療に取り組んでくれるクリニックを探さないと、トラブルに遭遇する確率が上がってしまいますので注意が必要です。
今回は小学生・中学生の相談内容で増えてきている脱毛について、脱毛をすると決めたときに考えるべき3つのポイントについて書きたいと思います。この内容は高校生にも当てはまりますので参考にしていただければと思います。
目次
1.中学生・高校生は日焼けするのが普通
自分が中学生・高校生だった頃は部活に一生懸命で、いつも外で運動していて夏には日焼けして真っ黒だった気がします。もちろん日焼け対策を考えたことはありませんでしたし、対策しているのも女子のごく一部の子だけだったような気がします。最近は日焼けに対する意識が変わってきたとはいえ、部活の最中に日焼けどめクリームを何度もこまめに重ね塗りするようなガッチリとした日焼け対策は現実的には難しいのかもしれませんね。
レーザー脱毛のメカニズム
レーザーが黒いものに反応して熱を出す理論を応用して、毛根に残っている毛の黒い部分に強い熱を加えて毛根をこわし、毛が生えてこないようにするのがレーザー脱毛の簡単なメカニズムです。「日焼けしている=日焼け(紫外線)の刺激が残っている」皮膚にレーザーをあてると、治療の痛みが強かったり、脱毛の効果が薄くなってしまったり、ヤケドや色素沈着が起きてしまったりと、様々なトラブルが起きる可能性が高くなります。脱毛レーザーの治療の中で一番多いトラブルは、こういった日焼けなどが原因で、ヤケドなどの肌のトラブルを起こしてしまうことです。医療レーザー脱毛を行うときには、日焼けに注意しましょう。特に、治療前後それぞれ2週間の日焼け対策が大切です。
また、エステで行われている光脱毛についても、同様の注意が必要です。
日焼けしてても可能なレーザー脱毛もある
脱毛用レーザーには大きく分けてアレキサンドライト・ダイオード・ヤグという3種類に分かれます。それぞれに特徴があり、脱毛を得意としている施設では複数のレーザーを導入してお客様にあった器械で治療を行っています。
その中でヤグレーザーによる脱毛は日焼けにも対応可能です。元々黒人にも対応できるように開発をされてきた脱毛レーザーなので、日本人の日焼け程度であれば全く問題なく治療を行うことができます。日焼けしている場合には治療を行わないか、ヤグレーザーでの脱毛を行うかのどちらかがベストだと言えます。
最近ではダイオードレーザーの一部(全ての機器ではありません)が日焼けにも対応できるという形で宣伝されていますが、弱い熱を徐々に加えていって効果を蓄積させて脱毛するというメカニズムなので、不十分な照射時間による効果が薄い問題や、強く照射しすぎてヤケドするなどのトラブルも起きているので注意が必要です。
2.中学生・高校生は痛みに弱い
レーザー脱毛には治療の時に少なからず痛みがあります。成人であればじゅうぶん我慢できる程度ですが、皮膚が敏感で治療に対する不安も大きい中学生や高校生では治療を続けられるかどうかの大きな問題となってきます。
痛みが少ないレーザーを選ぶこと
痛みはレーザーの種類によって大きく違いますが、私の経験上で一番痛いレーザーはダイオードレーザーです。同じ効果を出すためにはアレキサンドライトレーザーの倍くらいの痛みを我慢しないといけないようなイメージです。
ダイオードが痛い理由としては、ダイオードレーザーは肌に触れてレーザーが照射される器械そのものを冷却して痛みを軽減するのですが、冷却温度自体がそこまで低くないということと、冷却しだしてからレーザー照射するまでの時間が短いために痛みを強く感じるようです。それに対してアレキサンドライトレーザーやヤグレーザーでは冷気や冷却ガスを噴射して一気に冷やすため、痛みが大きく軽減されています。中高生ではアレキサンドライトレーザーもしくはヤグレーザーを導入しているクリニックを選ぶと良いでしょう。
コースを組まずにまずは試してみる
いきなりコースを組んでも、痛みなどの理由で治療を継続できなければ、せっかく投資したお金が無駄になってしまいます。まずは1回のお試しで治療を受けてみてクリニックの雰囲気や使用するレーザー機器を知り、実際に脱毛を経験して刺激に耐えられるかどうか、継続していけるかどうかを判断することはとても大切なことです。コースを組んだ方が安くなるので魅力に映るかもしれませんが、コース解約には別途解約手数料を支払う必要があるクリニックも少なくありません。コースを組むのは2回目以降にした方が安心できそうですね。
3.保護者がしっかりと見極める
カウンセリングは保護者同伴が原則
最近のカウンセリングの傾向で、年齢によっては未成年の患者さんが同意書だけを持参して治療を開始するケースも増えてきました。リスクの少ない治療とはいっても医療行為ですので、100%安全なものは存在しません。未成年の方、成人していても学生の方など社会経験が豊富ではない場合には、カウンセリングは保護者の方にも同席して治療内容をしっかりと見極め、親子ともに納得の上で治療を開始した方が安心です。
少しでも疑問に感じたら治療しない
レーザー脱毛のカウンセリングで「中高生は日焼けしているからヤケドが起こりやすいのでトラブルが起きるのは仕方ない」という説明を受けた場合、そのクリニックは本当に中学生や高校生の治療を得意としているのかという疑問が出てきます。また、日焼けした肌に対応していないレーザー機器しか準備のないクリニックが中高生に対応できるかどうかも疑問です。疑問点や不安点はカウンセリングでしっかりと解決してから治療に進んでください。
美容外科・スキンクリニックはたくさんあります。せっかくネットで見つけたから、せっかくカウンセリングに来たから、友人の紹介だからという理由などで治療を決めることもあるとは思いますが、一つのクリニックにこだわらず複数のクリニックを回り、ご自身にあったクリニックを見つけることが大切です。
キルシェクリニックができること
東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、中学生や高校生の脱毛・にきび治療・二重などのプチ整形に力を入れています。脱毛レーザーに関しては院長自らが数種類の機種を自分の体で試し、その中でベストと判断したアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類を導入し、日焼けしている方や痛みに対して不安がある方にも安心して治療を受けていただけるような体制を整えています。カウンセリングに関してもしっかりと時間をかけて行っており、保護者様同伴を推奨しています。
お値段に関してもできるだけ安く提供させていただいており、両ワキ1回が2,800円(税別)、両ヒジ下1回が11,800円(税別)と、中学生・高校生を得意としているクリニックの中では全国最安値に近い価格設定としております。1年間のフリーパスも上手に使っていただけると、さらにお得です。