口コミサイトの落とし穴

美容外科での治療だけではなく、食べ物屋さんを探すなど何か新しいアクションを考えたときに、ネットで検索して評判などの情報を得るということが一般的になってきたのはいつからなのでしょうか。少し前であれば、ネットで検索するという方法は一般的ではなかったような気がします。もしかしたら「ググる」という言葉が浸透してきた時期に一致しているのかもしれませんね。

元々「ググる」という言葉は、大手検索サイトを持つgoogle社が検索サービスをスタートする時に、自社の宣伝をする目的で作られた言葉だそうなのですが、今ではネットを使って検索すること全般を指して「ググる」という言葉が使われています。

今回はネットで検索して口コミを調べるという作業についてのメリットやデメリットについて書いてみたいと思います。

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匿名口コミの問題点

昔から口コミという言葉はありましたが、今の口コミサイトとは意味合いが大きく違います。何が違うかといえば「評価している人が見えるかどうか」です。

昔の口コミは評価者まで含めて判断ができた

一つ例を挙げてみると、とあるお店についてクレーム気質な知人の評価がとても悪かったとして、果たしてそれだけで信用に値する情報になるのでしょうか。逆に自分よりもアバウトな知人が高い評価をしていたとして、それが自分に合うお店かどうか判断できるでしょうか。このように直接評価者から聞く口コミというものは、評価者の性格まで含めて判断材料にすることができました。「あの人が言うなら間違いない」「あの人が言うのなら少し疑ってかからないとダメ」というような、より正しく細かい判断が可能だったのです。

最近の口コミサイトは、匿名もしくはそれに近いものがほとんどです。書き込んでいる方がクレーム気質なのか・大らかな方なのか、美容に慣れているのか・慣れていないのか、痛みに強いのか・弱いのか、などの情報は、残念ながら匿名の口コミサイトで知ることは困難です。口コミの評価というものは、どんな人か分からない第三者が評価しいてる「参考程度の情報」でしかないのです。その参考程度の情報を鵜呑みにして信じきってしまうと、期待外れでガッカリしてしまったり、場合によっては騙されてしまうということにもなってしまいます。評価者まで含めて判断ができない情報は、不確定要素が多すぎて自分にとって正しいものとは限らないのです。

筆者も食べ物屋さんの口コミサイトをよく利用していますが、たくさんお店のレビューを書いていて、そのレビューが自分の好みと近い人ものしか信用しません。それは上述したような、評価者まで含めて判断ができない情報は、不確定要素が多いという部分を強く感じているからです。それよりも時々一緒にご飯を食べ、信頼できるグルメな人から美味しいお店を聞く方が間違いがないと思っています。

書き込んでいるのは満足した人なのか

宿泊予約、ネットショッピング、美容室の予約などなど、ネット経由でサービスを受けている場面はたくさんありますが、皆さんはこういったサービスを受けたとき、いつもネット上に評価を書き込んでいるでしょうか。それとも時々でしょうか。時々書き込む場合、書き込もうと思ったときのきっかけはどういったものだったでしょうか。

自分が気に入っている良いお店はネット上で情報を共有して、混雑して予約が取れないくらい繁盛したら嬉しい、という方は決して多くないはずです。多くの方は自分の気に入ったお店に対して、のんびりとした時間が流れてリラックスでき、予約が取りやすくあって欲しいと思っているのではないでしょうか。そう考えれば、ネットに書き込まれている情報というのは満足できなかった人と満足できた人のどちらが書き込む割合が多いのかというのが、何となくお分かり頂けると思います。多くの方は悪い評価だった場合にだけ、怒りをエネルギーにしてネットに書き込んでいるのです。

どんなお店であっても全ての人に100点の満足を提供することは困難です。サービスが完璧で値段も安くて高級感があるというお店は、極めて稀だと言えるでしょう。格安店には格安店の良さがあり、高級店には高級店の良さがあります。正しいお店選びには自分の目で見て感じることが必要で、第三者の一時的な感情に左右された主観的な意見に大きく影響を受けるのは危険です。

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評価の男女差

こういった匿名の口コミサイトの活用方法を見ていると、男女間でいくつかの違いを見つけることができます。今回は女性が情報を活用するときの特徴について見ていきたいと思います。

極端な評価を採用する傾向が強い

男性と比較して、5点満点でのや5点や1点を情報として採用する傾向にあります。元々、日本人は海外と比較して極端な評価を苦手としている民族です。その日本人が極端な評価をしているのは、上にも書きましたが一時的な感情に左右されて評価している場合が多いので、信ぴょう性としては下がる傾向にあります。評価を見るときには全体的な数値で判断し、一件の極端な書き込みだけを信じるのではなく、数多くの評価で判断するようにしましょう。また、良いものと悪いものの両極端な意見が多く見られる場合には、クリニックとの相性が合うかどうかがはっきりしているだけの場合が多いですので、一概にクリニックに問題があると言い切れません。

感性を重視する

男性は結果や性能を客観的に判断しますが、女性は感性的な部分の評価が大きくなる傾向にあります。特に美容外科での施術では結果が大切な要素になりますので注意が必要です。口コミサイトの評価を読むときには、感性的な部分の評価が多いのか、技術的な部分での評価が多いのかをしっかりと判断するようにしてください。

ステマのすすめ

口コミサイトとは違うのですが、「ある人が質問すると、それに誰かが答えてくれる」というものがあるのをご存知でしょうか。こういったサービスはネットで検索すると、大手企業のサービスを中心としてたくさん出てきます。

筆者が開業した当初、とある一通の営業メールが筆者の元へ届きました。それを皮切りに同様のメールや電話が続々と届きます。その内容は同じで、「大手質問サイトに自分たちで質問を載せ、それに対して自分たちで回答を書いて、クリニックの営業活動をします。」というものでした。同日本最大の匿名掲示板で同様の活動を行いますという営業も数件ありました。第三者目線で書き込むことでクリニックの注目度を自然に上げてみせますというのが営業トークでしたが、これらはいわゆるステマ(ステルスマーケティング)と呼ばれるモラルの欠如している営業方法と言わざるを得ません。SNSの普及に伴って、こういったステマをビジネスにしている業者がどんどん増えているのが現状であり、いかに匿名口コミの意味が薄くなってきているのかということを表しているとも言えます。

キルシェクリニックができること

東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、できるだけ誠実な医療を格安の価格で行うように心がけています。そのおかげか、実際の直接口コミでのご紹介による来院が50%を超えており、リピート率も75%を超えています。

SNS疲れなどという言葉を最近聞くようになってきました。一般の人がネットを積極的に使うようになって約10年、スマートフォンが普及しだしてから約3年くらいになりますが、ここに来て、情報の波についていけず疲れてしまっている方が増えてきているようです。日本人はコミュニケーション能力が元々高いほうではないわりに、他人との人間関係をとても気にする傾向にありますので、SNSのように常時つながっている関係に疲れてしまうのは自然の流れだと言えると思います。

SNSの情報に流され、疲れてしまった方は、キルシェクリニックで直接口コミ50%以上という評価を、ご自身の目で確認してみてください。

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