タトゥー(tatoo、刺青、入れ墨、タトゥ)はファッションの一部として日本人にも浸透してきていますが、実際の生活の中ではまだまだ受け入れられていないのが現状です。
プールや公衆浴場に行けない、夏でも半袖やノースリーブを着ることができない、働く職種が選べない、職場でバレないかドキドキしているなど、タトゥーを入れていると多くの制限がありますが、その中でも「子供と一緒にお風呂に入れない、プールに行けない」というのが、タトゥーを入れている人にとっては一番ストレスになっているようです。タトゥーを入れたときには独身でも、人生には結婚やお子さんを授かるなどの変化が必ずあります。そういった変化にタトゥーがあるという理由で対応できないのは悩ましく、悲しいことです。
安心してノースリーブの洋服を着たり、プールや温泉に入るためにはタトゥーを消すことが必要ですよね。今回はタトゥーを消そうと思ったときに考えるべき3つのポイントをご紹介していきます。しっかりとチェックしていただいて、早くストレスのない日常生活が送れるようになるようにしましょう!
目次
1.レーザーでの治療が基本 ー本当に切り取って大丈夫?ー
タトゥーの治療は大きく分けて2つに分かれます。レーザーによる治療と切り取る治療です。レーザーによる治療はタトゥーの色素を壊していき、徐々に色を薄くする治療です。切り取り手術というのは文字通りタトゥーを皮膚ごと切り取ってしまって残った皮膚を縫い合わせる手術です。それぞれにメリットとデメリットがありますので、どちらを選ぶのかは慎重に判断が必要です。
レーザーのメリット・デメリット
レーザーによるタトゥ治療のメリットは、綺麗に直すことができる可能性があるということです。色素がレーザーに反応して消えてくれれば、全く分からない状態まで綺麗に直すことができる場合もあります。これは100%大きな目立つ傷が残る切り取り手術に比べると、圧倒的なメリットです。そして1回の治療時間も短く、切り取り手術のように強い痛みがあったり生活の制限が出たりもしません。生活に大きく影響を与えないで治療したい方にとってはメリットが大きいですね。
逆にレーザーのデメリットは、治療に回数が必要であるということです。自分で墨汁を使用していれた薄いものだと1〜3回で綺麗に消えてしまう場合もありますが、多くの場合は5〜10回もしくはそれ以上の治療回数が必要です。レーザーの照射間隔は短くても2ヶ月程度ですので、トータルの治療期間が長くなる可能性があります。また、反応しない色や深さのものがあった場合には、完全に消しきれない可能性もあります。
切り取り手術のメリット・デメリット
切り取り手術のメリットは、1回の治療で完成する場合には、その場でタトゥーを消すことができるということだけです。ですので1回で取りきれる大きさのもので、時間的に急いでいる場合には適応が有りますが、それ以外の場合はどうでしょうか?
治療を急がないのであればレーザーの方が綺麗に治せる可能性がありますし、2回もしくは3回以上の複数回の切除が必要な場合には、タトゥーを切り取って突っ張ってしまった皮膚が伸びてくるのを待たないといけません。皮膚が伸びるまでの期間は最低3ヶ月、平均で6ヶ月、長い場合には1年も待たないと次の切り取り手術が行えません。
切り取り手術のデメリットは、上に書いた通り1回で切り取れないものに関してはレーザーと同じもしくはレーザー以上に時間がかかる可能性があるということ、そして大きな傷が100%残ってしまうことになります。抜糸や経過観察などの通院回数が多いこともデメリットの1つとしてあげられます。
このように、切り取り手術に関しては適応がとても狭く、慎重な判断が必要です。
2.レーザーの器機の選択 ーピコレーザーは本当に必要?ー
チェックポイントの1つ目ではレーザーの治療が基本ということを学びました。次のポイントはレーザーでの治療をする場合の器機の選択について考えていきます。
治療の器械は3種類:ヤグ・ルビー・ピコ
治療に使用される器械は大きく分けて3つで、QスイッチヤグレーザーとQスイッチルビーレーザー、そしてピコレーザーです。その中でも広く使われているのはQスイッチヤグレーザーとピコレーザーの2つで、ピコレーザーはここ1〜2年で広まってきた最新機種です。
器械の能力よりも医師の経験と実力
ピコレーザーは最新機種ですので消える色の幅も広く、効果も高く早く消せると言われています。しかしながら、最新であるがゆえにまだ医師の使用経験が短いので、効果的な設定数値の検討ができていないクリニックも少なくありません。逆にQスイッチヤグレーザーに関しては長い歴史があるので、経験豊富な医師であれば的確な数値設定で器機の能力を100%近くまで発揮して治療することが可能です。
最新機種で50%しか使いこなせていない場合と、今までのものを100%近く使いこなすのとでは、後者の方が間違いなく効果的な治療が行えます。新しい器械を使うことが良い治療に繋がる場合もありますが、治療を担当する医師の経験と実力の方が器械の能力よりもはるかに大切だということを忘れてはいけません。最近はタトゥーのレーザー治療が美容医療の中でも大きく注目されてきているので、レーザーでの治療経験もないまま院長として機器を導入しているクリニックもあります。そういった医師は業者の進める設定数値のまま治療を行い、トラブルになっているケースも少なくありません。どれだけタトゥー治療に対して真剣に取り組んでいるかをHPやブログ、実際のカウンセリングで確認することが大切です。
3.トータル費用を考える ーその値段は本当に適正価格?ー
最後は費用についてです。タトゥー治療は決して安いものではありません。経済的負担が大きくて治療ができない、続けられないという悩みを持たれている方も多いです。レーザーの場合には最低でも5回、できれば10回分くらいの治療費用を考えておく必要があります。
タトゥー治療は保険証を使って行うことはできませんので、1回当りの治療費がかなり高額になります。5cm×5cmの大きさで1回の治療費が5万円以上になるクリニックもありますので、どのくらいの金額が平均的なのかということを調べておくと良いと思います。
なかには安いクリニックもある
薄利多売で安く提供するクリニックもあれば、ポリシーなどから安く提供しているクリニックもあります。意地悪な視線で見ると、医師に実力がないから安く値段を出しているクリニックもあります。安いものには理由がありますので、値段の安さだけで飛びつかずに何で安いのかという部分をしっかりと調べてから治療を受ける必要があります。
キルシェクリニックができること
東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、タトゥー除去を医師としての社会貢献の一環としてとらえており、できるだけ良い治療をできるだけ安い金額で提供するように努力しています。器械はQスイッチヤグレーザーを導入しており、長年タトゥーのレーザー治療を多数行ってきた経験豊富な医師が照射を担当しますので、ダメージの少なさや効果の高さはトップクラスという自負があります。
値段も格安で提供しており、ピコレーザーを使用して10平方センチの1年間フリーパスが68,000円(税別)、その25平方センチの場合でも1年間のフリーパスが98,000円(税別)で治療可能です。定期的に2ヶ月の間隔で照射できた場合には6回〜7回の照射が可能ですので、 1回あたりはかなりお得な金額になると思います。首都圏以外の方が遠方から新幹線でお越し頂いたとしてもトータル金額が安くなるように価格を設定しておりますので、2ヶ月に1回東京に遊びにくる感覚で通院して頂いても良いと思います。