日焼け止めについての3つの誤解

年を重ねるとともに夏が苦手になってきている方、多いのではないでしょうか。10代の頃は日焼けを気にせず部活などを頑張り、20代前半は友人たちと海に行ったりBBQをしたりと夏を楽しんでいたはずなのに、20代後半になるとシミやワキ汗などが気になりだして外出する場所を選ぶようになり、30代になると完全防御をしなければ外出するのも嫌になってしまうようです。

それもこれも問題なのは太陽から降り注がれる紫外線。日焼けは健康的な小麦色の肌を作ってくれる一方で、シミやたるみなどの老化に大きな影響を及ぼし、場合によっては皮膚ガンの原因にもなる怖いものです。

そんな真夏の大問題である「日焼け」。きっと皆さんは日焼け止めを活用していらっしゃるかと思いますが、その日焼け止めに関する誤解が多いと感じる今日この頃です。今回は日焼け止めについての3つの誤解を取り上げてみたいと思います。まだまだ夏まっさかりですから、今日から実践してみてくださいね!

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さらに、このコラムと一緒に

「紫外線を科学する」

「ソラレンを科学して光毒性を防ぐ」

あたりのコラムも参考にしていただく良いと思います!

SPF50・PA++++でも防ぎきれていない

「紫外線を科学する」のコラムでも書きましたが、紫外線には大きく分けてUV-AとUV-Bがあり、それぞれの日焼け止めの指標としてPAとSPFがあります。PAの最大値は++++、SPFでは50くらいが最も強い部類の数値になっています。ではPA++++やSPF50であれば紫外線は完全にブロックできているものなのでしょうか。

1/50は暴露されている

SPF50という数値が持つ意味は、「何も塗らない状況より、日焼けに50倍の時間がかかる」ということです。例えば何も塗らずに20分の紫外線に当たることで日焼けする肌だった場合、SPF50の日焼け止めを塗ると、同じ日焼けをするまでに50倍の1000分(=約16時間)かかる、というのがSPFの簡単な考え方です。この考え方はPAについても同じです。

つまり、SPF50の日焼け止めをしっかりと塗っていたとしても、時間が経過すれば日焼けは間違いなくするものなのです。紫外線の暴露はそれなりに受けていて、ダメージがゼロというわけではないことに注意が必要です。日陰や屋内を上手に活用して、浴びなくても良い紫外線は極力避けるようにしましょう。

PAでのだいたいの目安

UV-Aを防ぐ指標となるPAですが、数値化するのが難しいために+から++++までの4段階で分類されています。ブロックしてくれる目安としては下記の通りです。

PA値2-4:PA+
PA値4-8:PA++
PA値8-16:PA+++
PA値16以上:PA++++

こうやって見ると、SPFよりも防御能力が全体的に低いような印象ですね。UV-AはUV-Bよりも老化に大きく影響していると言われていますので、日常生活でもPA+++、屋外での活動ではPA++++を選ぶのが良さそうです。

シミ対策が全てではない

とはいっても、人生を楽しむことも大切です。40歳になってシミはできなかったけれど、みんなと楽しい時間を過ごすことができなかったというのでは本末転倒ですよね。

とある研究によると、まったくシミを作らないとしても紫外線に毎日数分程度は当たっても大丈夫と言われています。SPF30の日焼け止めを適切に使用していれば、1時間以上の日焼けが問題ないということになります。

最近は美容医療も進歩してきており、シミ取りはレーザーで簡単にできるようになってきましたし、たるみ治療も皮膚を切ったりすることなく効果を出すことができるようになってきています。あまり日焼け対策に過敏にならず、楽しく日々を過ごすことも大切にしてください。

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数値が高ければ良いというものではない

上では数値が高くても全ての紫外線がブロックできているわけではないということを書いてきましたが、できるだけ数値の高いものを常に使用しなければいけないのでしょうか。

1時間の外出ならSPF30でじゅうぶん

SPF30のものであっても、日焼けに20分くらい必要な肌へのダメージを10時間くらいまで伸ばすことが可能です。日本での生活を送っている限り、1時間程度の外出であればSPF30程度でも問題なく効果を発揮してくれますし、日常で少し気を遣うくらいであればPA++、SPF15程度でじゅうぶんです。SPF50を使用するのは、真夏の晴れた日に1日中外で活動したり、紫外線の強い地域に行くときくらいというイメージで考えておくと良いと思います。

数値が高いものほど保湿をしっかりと

SPFやPAの数値が高いものでは皮脂を吸収してしまうものが少なくなく、肌の保湿が肌荒れを防ぐ大切なポイントになってきます。SPF50くらいのものを使用するときには、必ずベースに保湿性の高いものを使用するようにしてあげてください。

トータルでお肌をまるためには、シチュエーションに応じた適切な日焼け止めを使用してあげることも大切です。

塗る量やタイミングにも注意

日焼け止めは塗る量も大切です。SPFやPAの値は、1平方センチメートル(1cm×1cm)に2mg塗ったときを前提としています。それよりも少ない量しか塗っていないと、効果は一気に落ち、一般的な女性が塗っている量では効果が1/20くらいになっている場合もあるようですので注意が必要です。お顔全体で500円玉1枚分くらいが目安ですので、思ったよりも大きいと思います。しっかりと塗ってあげることを意識してあげてください。また、塗りムラも日焼け止めの効果が落ちてしまいますので、やさしく丁寧に塗り込んであげるのがポイントです。

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効果は長くとも2〜3時間

日焼け止めの効果は長くても2〜3時間です。どれだけSPFやPAが高いものであっても重ね塗りをしなければ効果は持続しません。水分を取るのと同じイメージで、必ずこまめに重ね塗りをするようにしてください。重ね塗りができないからといって強い日焼け止めを厚く塗るのは肌荒れの観点からオススメできません。

ヘリオケアも検討すること

ヘリオケアという飲む日焼け止めというものがあり、1カプセル飲むと4時間程度の日焼け止め効果があると言われています。UV-AとUV-Bの両方に効果があるので、とても便利です。長時間外に出る場合にはヘリオケアを飲むことも検討すると良いと思います。ネットで販売されているものの中には偽物もあるようですので、信頼できるところで購入しましょう。

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キルシェクリニックができること

東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、ヘリオケアを販売しています。最も信頼できるルートで輸入しておりますし、最も効果の高いウルトラDを準備しておりますので。安心して使用していただけます。

また、できてしまったシミやたるみ対してのレーザー治療なども積極的に行っております。ダウンタイムが全くない治療から、しっかりと効果を重視した治療まで、シミやたるみでお悩みの方はご相談いただければと思います。

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