脱毛治療後に硬毛化してしまったら

脱毛という治療自体が一般的になり、若い方を中心に受ける人が急増しており、若い方だと中学生くらいから積極的に治療を受けている人も少なくありません。最近は男性であっても脱毛するのはマナーの一環だと言われているようですね。そんな脱毛治療ですが、エステの治療が「一時的減毛(一時的に毛を減らすだけ)」しかできないと明確な結論が出たという経緯もあり、医療機関でのレーザーによる永久脱毛が注目されています。最近の脱毛は機器の進化によって痛みが少ないのに効果が高くなり、医療機関であっても快適に受けられるようになってきました。

そして治療する方が増えてきているのと同時に大小様々なトラブルも出てきています。あまり効果が感じられないというものから、やけどや色素沈着などまで様々です。今回は脱毛治療後のトラブルの中でも、クリニックによって対応が大きく異なる場合の多い「硬毛化」という現象について書いてみたいと思います。

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硬毛化とは

硬毛化とは、脱毛処置後に毛が硬くなったり太くなったりして処置前よりも目立ってしまうことです。中途半端な出力で毛根に刺激を与えることによって、毛根が活性化されて起きると言われています。効果的な治療方法があまりないため、一度起きてしまうと長期間治療が必要になってしまい、悩まれる方が少なくありません。うなじ、背中、二の腕など毛の柔らかく細い部分を中心に起きやすいと言われています。

エステでも硬毛化は起きる

毛根に中途半端な刺激が加わることで硬毛化が起きると言われていますので、医療機関であってもエステであっても脱毛目的で毛根に刺激を加えている時点で硬毛化は起きる可能性があります。医療機関での永久脱毛で硬毛化が起きてしまうならまだしも、一時的減毛(一時的に毛を減らすだけ)しかできないエステで硬毛化が起きてしまったら、とても悲しいと思います。また、硬毛化が起きた時の対処に関してもエステでは限界点が早く・低いですので注意が必要です。

増毛化は都市伝説

ネットなどでは脱毛施術後に毛が増える「増毛化」というキーワードも見られますが、これは間違いの側面が大きいです。脱毛の施術で毛穴の数が増えることはありませんので、今まで目立たなかったムダ毛が太くなって目立つようになった(硬毛化)と、毛周期でお休みしていた毛穴から刺激によって毛が生えてくることで量が多くなったように見えるというのが増毛化の正体です。毛が増えたように見えるので心配ですが、特別な治療が必要なわけではなく、通常の治療や硬毛化の治療をしていくことなどで改善します。

知識のないクリニックも多い

最近は脱毛が昔以上に一般的になってきているため、ここ数年で脱毛専門クリニックが一気に増えたこともあり、医療機関であっても脱毛に対してじゅうぶんな知識を持っていない場合が少なくありません。今まで見てきた中では、剛毛化(?)という説明を行っており、内容的にも医学的に全く理解できていないであろうクリニックもありましたので、しっかりと説明ができてトラブルにも対応できる経験豊富な医師が在籍しているクリニックをお勧めします。

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硬毛化には様々な治療方針がある

硬毛化が起きてしまった場合、原因や症状によって様々な治療方針があります。クリニックによって考え方は様々ですが、それらの一部を紹介します。エステではできない治療法ばかりですので、エステで硬毛化が起きてしまった場合には速やかに医療機関での治療を検討されてください。

強い出力で照射してみる

一般的によく行われている対応方法です。弱目の出力で毛根が刺激を受けた結果として硬毛化が起きたと考えられる場合が多いので、レーザーを強く打つことで一気に毛根を叩いてしまうという考え方です。一番有効な方法だと言われていますが、硬毛化がより悪くなったりヤケドや色素沈着などのリスクもありますので、治療には注意が必要です。硬毛化によって毛が太くなっている場合には、太くなった分だけレーザーに反応しやすくなっている状況だとも言えますので、まずは通常通りの出力で打つ場合もあります。

照射するレーザーを変えてみる

硬毛化はアレキサンドライト・ヤグ・ダイオードのどのレーザーでも起きるのですが、それぞれのレーザーで硬毛化が起きやすい人が分かれているようです。他のレーザーの種類に変えてみることで硬毛化のリスクを減らし、それ以上の硬毛化を避けられる可能性があります。

また、ヤグレーザーは強く照射してもトラブルが比較的少なく、深くまで到達させることができるので、硬毛化には適したレーザー機器だと言われています。ダイオードレーザーなどで硬毛化が起きてしまった場合などでは一度試してみる価値があると思います。

弱い出力で照射してみる

強い出力で照射することでさらなる硬毛化が起き、硬毛化の負のスパイラルが起きると考えている医師もいますので、そういった医師の場合には弱い出力でこれ以上の硬毛化を防ぎつつ改善させていくという治療をしています。これは毛が生え変わるのを待つのに近い治療だと思いますが、何もせずに待つよりも積極的な治療を行っているという部分で評価できます。

強い出力を弱い出力のどちらで治療を行うのが良いかは医師の中でも分かれていますので一概にどちらが良いとは言えませんが、筆者は強い出力で照射するのが効果的だと考えています。

毛が生え変わるのを待つ

いったん毛が自然に抜けることで毛根が正常化し、次に生えてくる時には元々の柔らかくて細い毛が生えてくることが期待できます。毛や肌の状況によっては選んでも良い選択肢ですが、生え変わっても同じような硬くて太い毛が生えてくる場合も多いですので、他の治療法で効果がなかった場合に選ぶ最も消極的な治療法です。カウンセリング時に硬毛化に対する対策を確認した時、この選択肢しか準備していないクリニックでの脱毛はお勧めできません。

硬毛化になりやすい人?

硬毛化が起きる多くの部分は元々の毛の細さだと言われていますが、治療を受ける人のキャラクターによっても硬毛化が起きやすい、起きづらいというものがあるように感じています。医学的なエビデンスは何もないのですが、今までの多くの経験上では痛みに弱い人が我慢して治療を受けている場合に、硬毛化が起きていることが多いように感じています。レーザー機器に対する相性の問題で他の人よりも強く痛がっているだけなのかもしれませんし、痛みによる精神的なストレスが原因で硬毛化が起きてしまっているのかもしれません。単純に痛みに弱いため出力を落とした結果として毛根が中途半端な刺激を受けて硬毛化するだけなのかもしれません。痛みに弱い人が我慢して治療を受けている場合に硬毛化が多い理由は、今のところははっきりとは分かっていません。

脱毛の治療を受けて強く痛みを感じた場合には、別な種類のレーザーに切り替えて試してみるのも安全に治療を受けるための自衛策としては有効かもしれません。初回からコースを組まずに、まずは自分に合うレーザーを見つけてみると良いでしょう。

キルシェクリニックができること

東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、中学生から可能な医療レーザー脱毛をチャレンジしやすい価格で準備しております。痛みが少なく効果的なアレキサンドライトレーザーの他に、日焼け肌やうぶ毛に対して効果的に安全に施術できるヤグレーザーも揃えておりますので、硬毛化に対しても適切に対処をすることが可能です。

他のクリニックやエステで硬毛化してしまい困っている方や、うぶ毛が残ってしまい脱毛が完了できない方などのトラブルケースにも積極的に対応しておりますので、困っている方はお気軽にご相談ください。

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