最初に大切なことをお伝えさせてください。
脂肪吸引は人生をかける治療であって、安易に選択するものではありません。ギャンブルのような一か八かということではありませんが、しっかりと準備しないと後悔する原因となってしまいます。そしてその後悔は一生ひきずることになります。他院で治療されて1週間から2ヶ月目くらいでの相談を受けることがよくあるのですが、話を聞いてみるとそれらの場合の多くはじゅうぶんな検討せず医師任せにしてしまった結果だと感じます。
しっかりと準備して自分の中で深くまで検討し、人生の大きな決断として脂肪吸引を受けた場合には、満足度が高く気持ちも前向きになれる素晴らしい施術になってくれるはずです。これが脂肪吸引の本来のあるべき姿です。
今回は脂肪吸引で良く見かける失敗について書いてみたいと思います。これを読んでいただくことで、脂肪吸引が皆様の人生をプラスに変える施術になることを心から願っています。
1．思ったより細い・太い、ラインがイメージと違う
こちらは以前書いた「脂肪吸引を成功させるために大切な3つのポイント」でも書いていますが、どのくらい攻め込んで吸引するかというのはとても大切なポイントです。凹凸などのリスクはある程度覚悟の上でめいいっぱい細くするのか、ある程度リスクを回避するために吸引量を減らすのかという打ち合わせをしっかりと行っておく必要があります。これを医師任せにしてしまうと、思ったよりも取れていない・思ったよりも取りすぎたという状況になります。特に思ったよりも取りすぎた場合には凹凸や色素沈着などの起きうる合併症などが生じる可能性も高まりますから慎重に判断してください。
また、ライン（デザイン）は医師によってかなり特徴が出やすい部分ですので、自分の希望を伝えることはなかなか難しいものです。症例写真を参考にしながらご自身が希望とするラインを作ってくれる医師なのかどうかを確認する必要があります。
これら全てのことはカウンセリングを受けることで分かってきますので、複数のクリニックでカウンセリングを受けるようにし、自分にあった医師を選ぶようにしてください。全ては医師選びで決まります。
2．ダウンタイムが思ったより大変だった
これは医師の説明不足も多分にあると思われます。腫れや内出血、痛みや運動制限などのダウンタイムを正直に話すと治療を見送るお客様も出てくるので、どうしても軽めに話してしまう傾向はあると思います。最近はネットで脂肪吸引後の経過をブログなどで載せている方もいらっしゃいますので、カウンセリングでの医師の話だけではなくそういったネット上の情報なども参考にしてみると良いと思います。
太ももの脂肪吸引はとてもダウンタイムが大きく大変な施術です。当院の場合には最低2日間は足をテープでぐるぐる巻きにしますので、日常生活にも少し支障が出ます。そのあとも圧迫をしっかりしておかないと腫れやむくみが強く・長く出てしまい仕上がりにも影響します。
逆に二の腕や背中、ふくらはぎなどは比較的ダウンタイムが少ない部位になります。医療行為には100%というものはありませんので、絶対とは言えませんが、よっぽどのことがなければ週末だけでもじゅうぶん乗り切ることができる場合が多いです。お顔の脂肪吸引もダウンタイムは少ないですが、フェイスバンドでの圧迫や内出血が隠しづらいなどの理由で、数日はお休みがあると良いと思っています。
3．圧迫を甘く見ていた
脂肪吸引後の圧迫はとても大切です。直後から1ヶ月目くらいまでの圧迫は太さに影響し、2ヶ月くらいから3ヶ月目の圧迫は引き締まり（たるみ）に影響します。たくさん脂肪を吸引しても圧迫が弱いと細くならないものですし、逆に吸引量がほどほどでも圧迫をしっかりと行うことでベストな細さ・ラインを出すことができます。このように圧迫はマッサージ以上に施術後の経過を左右する大きな要因となります。
慣れている医師が見れば、1週間目や1ヶ月目での圧迫の十分度合いは一目瞭然です。圧迫とマッサージだけは医師がなんともしてあげられない部分になりますので、ご自身での努力が必要です。経過観察でマッサージの指導はよくされることが多いようですが、圧迫の強さの指導まで行っている医師は少ないです。そこまで細やかに経過をフォローしてくれる医師で施術を受けた方が良い結果が生まれるのは間違いありません。
本格的に圧迫を頑張ると暑くて蒸れるものです。夏場の圧迫は露出度と暑さの両方で大変な部分がありますので、特に太ももの脂肪吸引では時期を選ぶことも大切です。また、二の腕の脂肪吸引では7部袖くらいの圧迫具を使用しますので同様に注意が必要です。最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月先の圧迫終了から逆算して脂肪吸引の施術日程を調整すると良いと思います。
キルシェクリニックができること
東京都港区赤坂にあるキルシェクリニックでは、脂肪吸引に力を入れています。脂肪吸引を数多く行っている美容外科本院で脂肪外科部門のトップを務め、別な美容外科ではグループ全体が脂肪吸引を控える中で、唯一脂肪吸引を許可された医師として全国のお客様の施術を行ってきました。こういった数多くの経験を元に、細さの中にも女性的な美しさを出せるようなデザインで施術を行っています。カウンセリングにも力を入れており、良い部分だけでなく脂肪吸引のデメリットの部分にもフォーカスし、脂肪吸引以外の方法で対応できるかも含めて正しく判断ができるようなお話を心がけています。
特にお顔の脂肪吸引と二の腕の脂肪吸引ではその技術力が高く評価されており、全国からお客様がお越しになり、日々相談されていらっしゃいます。