フェイスラインをスッキリさせる4つの方法

フェイスラインが重たくて顔が大きく見える、あご下の脂肪が邪魔で二重顎が気になる、など、朝のメイクで鏡を見るときなどにため息をついている人も多いと思います。また、帰りの電車の窓ガラスにうつる自分の顔を見て、イメージしていた自分の顔との差にビックリしている人もいるのではないでしょうか。

そんなフェイスラインの悩みですが、様々な原因があり、それぞれに適した治療法があります。今回はフェイスラインをスッキリとさせたいときに考える4つの主な方法と、そのメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

脂肪を減らす

フェイスラインが重たい理由が脂肪であったり、あご下の脂肪をスッキリさせるために有効な施術です。大きく分けて、脂肪溶解注射と脂肪吸引に分かれます。レーザーなどの機器で治療する方法もありますが、高額の割には効果が薄いため、ここでは説明しません。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射とは名前の通り、脂肪を溶かす注射を行う治療です。腫れや内出血などのダウンタイムと呼ばれるものが比較的少ないので、週末などの短いお休みでもチャレンジしやすいところがメリットです。ただし、1回で変化を得ることは難しく、2週間から1ヶ月おきに数回の治療を要します。変化の程度としてもマイルドな場合が多く、短期間で大きな変化を求めている方には適していません。

脂肪吸引

脂肪吸引とは、数mmの小さな傷からストロー状の吸引管と呼ばれるもので直接脂肪を吸い出す施術です。腫れや内出血などのダウンタイムやある程度のリスクがあるものの、直接脂肪を吸い出してしまうので、変化が大きく得られることや短期間で結果が得られることが魅力の施術です。

特に、比較的脂肪のボリュームが多い方は、脂肪吸引を積極的に検討した方が良い結果が得られる場合が多いです。

※脂肪吸引による変化(左:施術前  右:施術後3ヶ月)

フェイスリフトでたるみを引き上げる

フェイスラインが重たく見える理由がたるみである場合に有効な方法です。大きく分けて糸で引き上げる方法と切る方法があります。レーザーや高周波などによる機器の治療もありますが、引き上げというよりは引き締めがメインであり、治療効果として後述する2つと大きく差がありますので、ここでは説明しません。

糸を使ったフェイスリフト

糸を使ってたるみを引き上げる方法です。糸のフェイスリフトの中でも、タコ糸くらいの太さのもので強く引き上げるものと、髪の毛くらいの太さのもので引き締めをメインで考えるものの2つがあります。たるみをしっかりと引き上げたい場合には、タコ糸くらいの太さのものを使うと良いと思いますが、引き上げる力が強いために元に戻ったときの変化の大きさが気になるところです。自然な感じで若返りたい場合には髪の毛くらいの細さの糸を使用するのが無難です。ダウンタイムとしては、腫れや内出血、痛みが数日から1週間程度あるので、計画的に治療を受けることが勧められます。両方の治療とも、仕上がった状態を維持したい場合には半年から1年ごとに繰り返し治療を受ける必要があります。

糸を使ったフェイスリフトは脂肪吸引と一緒に行うことで脂肪吸引とフェイスリフト両方の効果をより高く・長く維持させるために使用する場合もあります。

切るフェイスリフト

たるんでいる皮膚を切り取ってしまう治療です。耳の前で切り取って縫い合わせることが一般的です。ダウンタイムが大きく、傷も残るため、適応を慎重に判断する必要があります。

ボトックス注射で筋肉を減らす

フェイスラインには筋肉がたくさんありますが、その中でもエラの筋肉は太いため、フェイスラインがスッキリしない理由の1つとなる場合があります。何も治療をしていない状況では目立たないエラの筋肉でも、脂肪吸引やフェイスリフトを行うことで、その輪郭が浮き出て目立ってくる場合もあります。

エラの筋肉は、ボツリヌストキシンと呼ばれる注射をすることで、スッキリさせることが可能です。ダウンタイムもほとんどない治療なので、エラの筋肉が太い場合には積極的に治療を検討して良いでしょう。3ヶ月から半年程度で効果が切れてしまうため、繰り返して注射する必要があります。周りには表情に大きく影響する筋肉がたくさんありますので、注射の量や部位を間違えると数ヶ月間もの長い間、表情に悪影響が出てしまいますので注意が必要です。

脂肪吸引を行う前の画像

フェイスラインがぼんやりしていることや、あご下の脂肪が気になりますが、エラの筋肉は目立ちません。

脂肪吸引1ヶ月目の経過観察

フェイスラインがスッキリ・クッキリして、あご下の脂肪がなくなりましたが、エラの筋肉の膨らみが目立つようになりました。この時点でエラのボトックス注射を行いました。

脂肪吸引3ヶ月目の経過観察

エラの筋肉が減ってスッキリしたため、よりフェイスラインが綺麗に仕上がりました。

このように、脂肪がない人ほどエラの筋肉はフェイスラインに影響を及ぼしています。

骨を切ってボリュームを減らす

エラの部分の骨を削ったり切ったりすることで、フェイスラインのボリュームを減らしてしまう治療です。脂肪が多い方やたるみが多い方では、骨を切って減らした効果がマスクされてしまうために変化が少なくなります。若くてたるみが少なく、痩せていて脂肪がほとんどない方が適応になる治療です。リスクも高く、個人的には最終手段として考える施術だと思っています。

まとめ

フェイスラインが気になったとき、選ぶべき4つの治療方法について解説してきました。多くの場合には原因は1つではなく、複数の要因が含まれています。美容クリニックで医師のカウンセリングを受けることで、ご自身の悩みがよりハッキリとして治療を選びやすくなるはずです。悩まれたら相談してみましょう。

東京赤坂にあるキルシェクリニックでは、院長による無料カウンセリングを行っています。脂肪吸引や糸によるフェイスリフトでは指導医的立場として活躍している医師であり、上記の症例写真はすべてキルシェクリニックで行われたものです。また、ボトックス注射後のトラブルについても専門的に治療を行っているくらいボトックスにも精通していますので、まずはお気軽に相談してみてください。